血中酸素飽和度を計測する装置を買いました。
特定保守管理医療機器なので、信頼のおけるメーカーの製品を、正しく(個人輸入品などではなく)購入。
富士登山やキリマンジャロ登山、その他、酸素が少なくなるエリアの登山にはいつも携行していたもの。
古くなり液晶が欠けてしまい、文字がうまく見えなくなってきたので、同じ製品で新品。
高価なものではあるが、小さなこの機械のおかげで、今まで、何人もの方が、あるいは、何人もの東北の高校生が、劇的に復活したことか。
気持ち悪いし、苦しくもうだめだと一度は、諦めかけた富士登山から、見事に復活し無事登頂を果たした。どの登山も奇跡の復活劇だったし、引率するものとしても、ものすごく感動した。(私の担当中、東北の高校生の富士登山は登頂率100%を継続できたし。いまも続いているってすごい)
もちろん本人が登りたいと思わないと頂上にはつかないし、登ろうと思うこと、歩くことがとても大事なこと。
しかしやる気を出すための言動力が、私は、酸素だと、この小さな機械を使って、肌で実感している。
酸素缶ではなく、自分でスーハーする自家呼吸、これが大事。
酸素が体に少ないと、だるくなる、眠くなる、何もかもがめんどくさくなる、そのうち、頭が痛くなる、食欲がなくなる、気持ち悪くなる、もっとすると、意識がなくなることもあるし、肺に水がたまったり、脳に水がたまったりして、命が危険にさらされる。高度障害。高所障害ともいうが、高山病は病気ではないから、山酔いという方が実態にはふさわしく、初期段階で下山して酸素が濃いところに降りてくれば、症状は改善する。つまり体の酸素の量が増えるから。
そうならないためにも、酸素を体に入れることが必要なのでが、どれだけ、体に酸素が入っているかは、なかなか、呼吸しているだけではわからないので、この機械を指につけてもらって、血中酸素飽和度をはかる。
地上0mだと、この値が97%くらいが正常値、これが地上で90%だと、酸素吸入などの医療措置が必要な病気を疑う状態。
しかし、山では、標高が高く気圧も低いから、そもそも酸素量が少ない。
だから、呼吸を意識して、スーハーを繰り返して、体の中から減ってしまった酸素を補っていただく、そのための数値目安が、血中酸素飽和度。それを図る機械(装置)が指先に付けるこの小さな機械=パルスオキシメーター。
山での呼吸法は、改めて山の現場で、教えますが、とにかく、この機械には大変お世話になっているという話でした。
一般の人でも買えますので、購入希望の方は、お申し出いただければ、ご紹介します。
その後は、以下から直接連絡をとってください。
http://www.everest.co.jp/wec/sales/onyx/onyx_vantage/onyx_vantage_sales.htm
今は、コロナの感染疑いのとき、この機械で、血中酸素飽和度を測ったりするので、最近、この機械の名前が聞かれるようになってきました。
私は、ヘッドライト同様、いつも、山に携行しています。